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公立中高一貫校の受検準備

目次

茨城県の公立中高一貫校設置状況

令和4年度から公立中高一貫校への改編が土浦第一(2学級)、水海道第一、下妻第一の3校で1クラスずつ行われます。以前から設置されていた並木、令和2年度に改編された竜ケ崎第一と合わせて5校の中高一貫校が県南地域に存在することになります。
 
 年々このように公立(茨城県立)中高一貫校が身近になってきたことで、今まで中学受験(中学受検)を考えていなかった生徒さんや保護者の方が俄かに準備を始めようかということで相談にお越しになることが増えてきました。

 ここで公立中高一貫校の受検の概要と基本的な対策についてお話します。そもそも、公立中高一貫校の試験は「入学試験」ではありません。「適性検査」と言います。ですから受験ではなく「受検」という漢字をあてます。これは適性検査が学力を測るものではないからです。あくまで公立中高一貫校に対する適性をみるための検査だということです。ちなみに、県立並木中等の適性検査では6割程度とれば大丈夫と言われています。

適性検査とは

適性検査はⅠとⅡに分かれています。茨城県の場合は適性検査Ⅰが算数・理科の内容です。適性検査Ⅱが国語・社会の内容です。問「キリスト教伝来は?」⇒答え「1549年です」といった単純な知識を問う問題はありません。では何を問うのでしょう。思考力と判断力・計算力が必要となる「思考型」または「作業型」の2パターンの問題が主に出題されます。そして途中式や考え方を残す必要がある問題が多くあります。文章を記述して答える形式の問題もあります。
 
必要な力を整理すると、まず設問の内容となる会話文や説明を正しく読み取る読解力。つぎにどのように答えを導くかを考える思考力。そしてその答えを第三者に伝えるための表現力。基本的にこの3段階に分けられると思います。もちろん、まったく知識が要らないわけではありません。教科書に記載されていること(例:ものが燃えるには酸素が必要など)は前提として必要になります。

 ここまでの話だと小学校の学習が習得できていれば問題なく取り組めそうな適性検査ですが、そう簡単にも行きません。設立当初は知識や事前準備をさほど必要としない問題が多かったのですが、ネタが付きてしまったのか、私立中の入試に近い要素が年々増えてきています。こうなると、対策としての指導が必要となってしまいます。

塾(慶伸塾)での適性検査対策

適性検査には対策が必要です。最近、公立中高一貫校対策の良い教材が出ました。文型と理系で適性検査に必要な学習が3分冊にまとまっています。この教材を1冊に約半年ほどかけて学習することで適性検査に必要な学習が行えます。3分冊の学習を終えた後は、適性検査の過去問指導をして仕上げを行います。

保護者の方の応援

それでは対策の学習は塾で行うとして、保護者の方はどのように生徒さんを応援すべきなのでしょうか。一つは読解力つけるために読書を勧めてください。公立中高一貫校対策は国私立中対策よりも分量的には少ないと言えます。その分、学習に費やす時間は少なくなります。その時間をまずは読書にあててほしいと思います。読書も様々なジャンルを「乱読・濫読」する形でかまいません。しかし、「説明文」だけは意識的に読んでほしいと思います。私が子供のころは青い鳥文庫の「川は生きている」などがあり、書店にも並んでいましたが、いまではなかなか見あたりません。(ECサイトには確認できました)学校の学級文庫にも説明文の本がほとんど並んでいないようです。説明文は意識的に読もうとしなければ読む機会そのものが少なくなっているジャンルなのです。「中学受検 説明文」と検索するといろいろなお勧めの本が出てきます。中には中学生以上を対象とした本もありますが、チャレンジしてみてください。また、受験生に読書を勧めるのであればぜひ保護者の方も一緒に読書をする時間を作ってみてください。夕食後でも週末でも家でもいいですし喫茶店でも図書館でもどこでも心地よく本を読むという経験を小学生のうちにしておくことは素晴らしい体験となるはずですし、中学生以降も本を読むことを楽しんでくれるようになるはずです。
 もう一つは家族でのお出かけ先の一つに科学館や博物館、資料館を加えてください。知的好奇心をご家族で満たす経験も良いかと思います。茨城県つくば市にはいろいろな研究所があり、一般公開している資料館などを併設しているところも多くあります。夏休みはイベントを開催することもありますから、そういった機会に訪れてみるのも良いかもしれません。
 最後にご家族で見るテレビ番組に知識が増えるものを加えてみてください。歴史でも、地理でも、工場見学の内容でも構いません。もっと知りたいと思ったらお子さんといっしょにさらに調べてみてください。大事なのは保護者の方も一緒に学ぶ姿勢です。「受検するのはあなただから」と突き放さず、「面白そうだね」「もっと一緒に調べてみようか」「その本おもしろかった? 読み終わったら貸してよ」といった会話があるご家庭が受検の合格に近づくと思います。

まとめ

・公立中高一貫校も人気が高まっており、適性検査の内容が私国立中の中学受験に傾向が似てきていることから、対策が必要となっています。

・適性検査を突破するには、読解力、思考力、表現力が必要です。
・適性検査の対策を塾で行うにはおよそ2年必要です。(週2回の個別指導と期別講習)
・ご家庭では読書やテレビ外出先も知的好奇心を刺激する内容を保護者の方も一緒になって共有してみてください。

 慶伸塾では塾長と社会人のベテラン講師のペアで中学受験、中学受検いずれも対応しております。プロ講師が担当いたしますが、一般的な個別指導の費用でご案内しております。もちろん大人数の指導はできませんが、今まで並木中等教育学校に複数、江戸川学園取手中学校、茗溪学園中学校、東洋大学付属牛久中学校、青山学院中等部などの実績がございます。
 
 教える側のスキルが最も要求されるのが中学受験(中学受検)だと思います。小学校でほぼ触れない内容を小学生にわかるように伝えるということはなかなか難しいものです。

 新小5では2名ほどのお話がありますので、あとお預かりできる中学受験(中学受検)の生徒さんは3名程度だと思います。新年度に向けてご検討の方はお早めに(TEL:0297-84-1570)までご相談下さい。

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