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復習ってどうすればいいの?



前回、予習と復習についてお話ししましたので、今回は復習のお話をもう少し詳しくしておきたいと思います。

 

前回私は復習についてこのように記しました。「復習とは授業を受けた後に、授業の内容ができたか、不明点がないか、関連する問題は解けるかといったことを確認する作業です。宿題をすることも復習に該当します。復習をすることで授業内容が定着し、次に同じような問題に当たった場合も解ける状態が維持しやすくなります。これは実力テスト(模擬試験)や入試に向けては重要なことです。

またいつも言及していることですが、一度やって正解できなかった問題、覚えていない漢字や英単語などが時間をおいて正解できるかどうかという確認作業も大事な復習の一環です。」

 

確かにこの通りですが、実際にうまく復習できていない生徒さんも多く見受けられます。ですから今回は実際の方法にまで踏み込んでお話いたします。

目次

復習とは

復習とは、「できなかったものをできるようにすること」です。できないものを潰す(つぶす)こと、このことが大切なのです。では、やるべきことを種類別にお話していきましょう。

知識(覚えるべきこと)

まずは覚えること・知識です。漢字・英単語・理科や社会の用語などがこれに当たります。知識を増やす作業は地味なものが多く、苦手な生徒さんが一定数いる印象がありますが、1日で漢字や英単語を何百と覚えることは難しいと思います。日々、寝る前を中心とした時間に覚える習慣をぜひつけていただくことが知識を増やすことに役立つと思います。寝る前というのは記憶が残りやすいそうです。また、以前のブログでも触れましたが寝る前の歯磨きなどとセットで行うことで生活の中に習慣化しやすくなることも付け加えておきます。しかし、完全に覚えきれるものではなかなかありませんし、以前覚えたものを忘れてしまうこともあるでしょう。例えば英単語であれば英単語だけのノートを作ってみるのはどうでしょうか。学校の授業であれ、宿題をしている時であれ見ても意味が分からない単語、そして正確に書けない単語があった時にそのノートに英単語と意味を最低限書くように習慣づけるのです。わからない単語があればその都度ノートを開いて新しいページに単語と意味を書くついでに、以前書いた「わからなかった英単語/書けなかった英単語」も見ることになります。これだけでも復習の効果はありますが、「潰す」作業として、もうしっかり覚えたといえる単語には線を引いて、記憶完了の印にしましょう。こうすることでいつまでたっても初めの方に残っている英単語が目立つようになります。そこが自分の弱点であることがよくわかるのです。覚えることは接触回数を増やすことで覚えやすくなります。まずは覚えていないものに頻繁に接するような工夫をしてみましょう。そういう意味では机の前に覚えるべきことを集めた表を自作して貼ったり、覚えるべきことをまとめたものを携帯の待ち受け画面にしたりということも工夫の一つですね。

スキル・技能

算数や数学の計算方法をマスターすることなどがこれに当たります。算数の分数のかけ算や割り算、□の入った式から□を求める逆算、式の展開や因数分解、平方完成などこういったものがスムーズに間違わずにできるかということが身についているかどうかということになります。
 こちらは知識と異なり、ただ眺めているだけでは定着しません。練習あるのみです。計算のスピードが遅い場合も練習次第でスムーズに時間をかけずにできるようになります。これは日々問題数を決めて練習に取り組んでみてください。頭の体操的要素がある内容ですから、できたら起きてから、学校の授業の1時間目を受けるまでの間に5問や10問といった問題数を決めて習慣的にやってみましょう。私も中学受験生だった小学生のころ、計算間違いが多かったために、0から9までの整数をランダムに並べた10桁の数を10回足して初めの数の10倍の数がでるようにする計算練習を毎朝させられていました。それができるようになると先ほどと同じくランダムに並べた10桁の数の最後の桁に0をくわえた11桁の数から0をとった10桁の数を1回ずつ引いて最後に0に戻せるかという計算練習になりました。まあ正直苦痛でしたし、母にやらされていましたが効果はあったと思います。その点では母に感謝すべきなのかもしれません。

理解すること

数学の文章問題・証明問題などがこれに当たります。問題の解法を理解し、模範解答と同じような式を立てられるかどうかがポイントです。復習以前に、正しい解法が自分のノートにきちんと残っているか確認してください。学校の授業で解説されたものなら板書がノートに残っているか、塾で説明を受けたものならその解説がノートに残っているか確認してください。この解説がゴールですからこのゴールがないとスタートもできません。普段からわからなかった問題の模範解答は自分のノートにきちんと残すよう習慣づけてください。
 もう一度できなかった問題をやってみてほしいのですが、まずは解説をみながら問題の流れをたどってみてください。なんとなくわかるとは思います。ここで解説の意味もわからないという場合はまずは先生に質問しましょう。そして流れが理解できたら、自分でその解き方が再現できるかやってみましょう。難しいところは解説をもう一度見てもかまいません。最終的には何も見ないで答案が作れると良いですね。
 さらに似た問題(類題)が自力で解ければマスターしたと言えるでしょう。とくに入試問題や模擬試験・実力試験の問題では「理解すること」に分類される問題が多く出題されます。試験を受けることも大切ですが、受けた後の復習も大切にしてください

ツール

復習における「潰す」という作業には「ふせん」が便利です。要復習のところにふせんを貼って、解決したら外すということだけでも復習個所の目印になります。特にサンスター文具から出ている「piri-it」(ピリット)というふせんは“要復習”状態と“復習完了”の状態がわかりやすくお勧めです。例えば、要復習状態では「LOOK!」となっていたふせんが復習できたあとは上半分をちぎって「OK!」(LO部分が切れます)となるわけです。良く考えられているなと思います。デザインやサイズが異なるものがいくつかありますからご自分の好みに合うものを探してみるのも楽しみの1つではないでしょうか。

まとめ

・復習は、自分の「できない・わからない」をつぶすこと。
・覚えるものか、スキルを身につけるものか、理解するものかで対処は分かれる
・復習には付箋が便利 

 慶伸塾では授業の際にノートをお持ちいただくようにお願いしています。それはノートに正しい答え方を残していただくためです。また、算数・数学で言うところの途中式や図を正しく書くことも重点的に指導しています。高校生以降の学習や大学受験の場面では今まで以上に記述する力を求められるようになってきています。答えがあっていれば良いという考え方ではなく、答えを出す過程が大切だと考えているためです。
 また、理解するべき問題の類題を選ぶ作業はなかなか生徒さん自身にしていただくことは難しいと思いますので、授業や自習でお越しの際に、「もう少しこれに似た問題がやりたい」といったご要望には教材を答えつきでお渡ししています。みなさんもぜひ正しい復習の仕方で学力を伸ばしてみてください。
 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。慶伸塾に学習のご相談や受講のご相談をご希望の方は、 ℡ 0297-84-1570 までお気軽にご連絡ください。

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