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模擬試験の活用法

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模試の活用法

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。読んでくださる方に有意義な情報発信ができるよう引き続き心がけてまいります。よろしくお願いいたします。

 今回は入試の時期が来ていますので、模擬試験の活用法についてお話したいと思います。模擬試験を受けるために、何か準備していることはありますか? また受けた後に取り組んでいることはありますか?
 ちなみに私は中学受験のために小学校4年生から校舎を4つほど持つ学習塾に通っていましたが、毎週日曜日の午前中から午後にかけて塾内テストを受けていました。テストを受けた後に、解説授業があり、最後に先週の結果を渡されて帰るという流れでした。毎週テストがあったためほぼ強制的にテスト慣れさせられるような状況でした。結果的にはじっさいの受験の際にもほとんど緊張しなかった覚えがあります。しかし、どうしてもテスト結果には波があり、良い悪いの繰り返しでした。当日のテスト結果が良ければ返却される前週のテスト結果は悪く、結果に対して毎週母に生活態度などに絡めて小言を言われていました。これに関しては小学生ながら苦い思い出しかありません。

 みなさんは自分から能動的に模擬試験をせっかく受験するのでしたら、その効果がより大きくなるような取り組み方をしてみてください。

それでは時期別に取り組み方についてお話しします。

受験する前に

模擬試験の日時・範囲を確認しましょう。今まで学習した内容ほとんどすべてが範囲となっているはずですが、入試直前期以外はより丁寧な確認が必要です。学校によって進度に差があるため、全ての模擬試験受験生が終わっていると思われる単元までは試験範囲となっています。自分の学校の進度が早い場合、少しギャップを感じるかもしれません。受験会場で戸惑わないためにも事前確認をお勧めします。
 試験範囲を確認したら、その範囲内で苦手な単元・問題をなるべく減らす努力をしましょう。範囲に該当する単元を問題集などで見てみてください。苦手だな、正解できるかなという問題こそ、早めに取り組んでできるようにするために質問をしたり、似た問題を演習したりしましょう。
 さらに余裕があれば、試験範囲内の単元の応用問題にも挑戦してみましょう。模擬試験とは言え、まったく新しい問題を作って出すということばかりではありません。普段教えている先生などから見たら、見慣れた問題が出題されることもよくあることです。普段使っている問題集でも結構ですから、応用レベルの問題に予め挑戦しておくことも準備の一つだと言えます。

受験日当日

受験日当日は、朝6時くらいまでには起床しましょう。これは入試のときと同じく、脳がよく動くまでは起床後2~3時間を必要とすると言われているからです。なるべく、入試日と状況を近づけて模擬試験を受験することで、実際の入試の際に緊張しにくくなる効果があります。模擬試験の形式や主催者によっても異なりますが、高校受験用の模擬試験はなるべく制服で来るよう呼び掛けていますし、実際の入試の際も制服で受験に行きますからこれもなるべく入試日当日に揃えておくことでより予行演習としての再現性が高まると思います。1科目が終わるごとに「あの問題どうした?」などという会話があるかもしれません。しかし、一喜一憂は少なくとも全科目受験終了後にしましょう。あとの科目に影響を出さないように1科目ごとに切り替えを行うようにしてみましょう。
 全科目の受験が終わったら、解答・解説が配られると思います。疲れていることだとは思いますが、なるべく当日中に自分の答案を再現し、自己採点するように心がけてください。自己採点をすることにはいくつか意味があります。一つは、自分の「解けなかった」「惜しかった」という思いが強いうちに復習することでできなかった問題の復習が効果的にできることです。普段よりも定着しやすい状況だと言えます。次に、自己採点をした結果と後日返却された試験結果との差を見ることで、自分の自己採点が甘いのかどうかを確認することができます。大学受験の共通テストも、結果は自己採点でのみ判断する必要がありますから、自己採点の精度は高めていく努力は必要です。

結果が返却されたら

模擬試験の試験結果が返却されたら、確認すべきことがいくつかあります。もちろん偏差値や志望校判定も大切な要素です。まずはそこに目が行くことでしょう。そうして結果を一通り見たら、単元別または設問別の正答率と自分の結果を比較してみましょう。得意単元・不得意単元が明確になることでしょう。不得意単元は早めに復習をすることを学習計画に取り込んでください。また、次回に向けて、取りこぼした問題も検証を加えましょう。目標とする偏差値にもよりますが、おおよそ次の式で感覚がつかめると思います。
80-目標偏差値=目標正解正答率 です。目標正解正答率とはこの正答率以上の問題はできるようになろうという目安です。例えば、偏差値55を目標としている人は、80-55=25なので25%以上の正答率の問題は正解できるように復習をしましょうということです。逆に言うと、4人に1人が解ける問題までとれるようにならないと偏差値55は難しいということです。もちろんミスもあるでしょうからそこも考えるとこれくらいの目安になります。

まとめ

・模試は範囲の確認から
 ・範囲で苦手なものは模試までに極力なくす努力を
 ・受験後はなるべく早く自己採点を
 ・目標正解正答率以上の問題は正解できるように復習を

 慶伸塾では、茨城県の入試問題の正答率が記載されている問題集を活用して、生徒さんごとにどのレベルの問題まで取り組むべきかをお伝えしています。また、模擬試験の結果返却の際には、正答率何%以上の問題で失点したものは復習するようにという指示も出しています。また、前年度以前の模試の問題がストックしてあるため、模擬試験前に希望する生徒さんには取り組んでいただき、質問にも対応しています。模擬試験は受けるだけではもったいないものです。正しく準備を行い、結果を次につながるように生かすことで模擬試験を受ける価値を高めることができます。ぜひ皆さんもできることから取り組んでみてください。今回も最後までお読みいただきありがとうございました。慶伸塾では新年度に向け生徒さんも募集しています。ご相談・無料体験授業のお問い合わせは℡ 0297-84-1570 まで。
本年も皆様にとって実りある1年でありますように。

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