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受験校・志望校の決定

目次

受験校・志望校の決定(茨城県・高校受験の場合)

今回は、新年度も始まったことですから、志望校や受験校をどのように決定するべきかについてお話ししましょう。中学受験・高校受験・大学受験とありますが、今回は高校受験(茨城県)に絞ってお話をします。

茨城県現状

以前のブログで茨城県立高校入試が変わったことを書きました。茨城県の場合、受験生の多くが県立高校を第一志望としています。また、私立高校の数が他の地域に比べて少ないことも地域の特性でしょう。県立高校を第一志望としながら、私立高校も1~3校ほど併願するという形が一般的です。

茨城県の場合、県立高校の序列がはっきりしています。つまり偏差値の順番に各高校を並べることが可能です。受験生の位置を表す偏差値に相応の県立高校で、現実的に通学可能なところを考えるとかなり絞れてしまいます。高校ごとの特色が見えにくい県立高校ではこのような流れで志望校を決めることがかなり現実的で大変多いケースだと言えます。しかもここ数年のコロナ禍で学校見学や説明会が十分に開催されず、直接受験生の目で高校を見る機会が無い状況でしたから致し方ない部分も大いにあります。

 しかし、18歳成人の時代に、成人前の3年間を過ごす高校生活をどこで送るのかということは大変人生に大きな影響があることだと思います。ではどのように高校選びをすべきなのでしょうか。

高校卒業後の進路から考える

高校卒業後の進路から高校選びをしてほしいと私は常に考えています。ただ、中学2年生や3年生の段階で将来の希望が言える生徒さんはほぼいません。中学生には将来を選ぶための情報が足りないのです。そんな生徒さんには、村上龍・著「13歳のハローワーク」をお勧めしています。中学生が普段の生活の中で接する社会人は限られていますから、知らない世界を如何にして知ることができるかが大切です。「13歳のハローワーク」の他にも同じく村上龍・著「13歳の進路」や給料BANK×スタディサプリ進路 ・著「将来が見えてくる! 日本の給料&職業図鑑」などもお勧めです。「何のために勉強するのか」「何のために高校に進学するのか」を具体的に答えられる中学生はまだまだ少ないのが実情です。それでも高校卒業後の進路は大別すれば3つです。1つ目は大学や短期大学に進学すること、2つ目は専門学校に進学すること、3つ目は就職することです。その3つのうちのどれにするか、またはどれは無いのかということならはっきりと言える生徒さんの割合がかなり増えます。みなさん高校卒業後すぐに就職はしたくないと言われます。

茨城県高校受験案内(声の教育社)の活用

高校卒業後の進路の大まかな3択が考えられたら、ぜひ声の教育社「茨城県高校受験案内」を読んでみてください。県立高校はもちろん、私立高校の情報についても掲載されています。茨城県で高校受験をするなら、持っておいて損はない本です。合格の目安(偏差値)や倍率の推移、定員など受験を検討する際に必要な情報が学校ごとによくまとめられています。今回のお話を踏まえてみていただきたいポイントは3つです。
第一は「卒業後の進路」です。大学進学、短大進学、専門学校、就職、進学準備(いわゆる浪人)ほかと分かれて円グラフになっています。例えば大学や短大に進学を考えている場合、この2つの割合の合計が5割程度以上ある高校に進学されることをお勧めします。なぜなら、端的に高校のレベル=授業のレベルだからです。進学を考えている生徒が半分以上いる高校は大学進学に向けた授業をします。就職する生徒が多い高校が大学進学向けた授業をしないわけではありませんが、中学の内容から復習する必要がある生徒が多い状況では、したくてもできないという状況になるからです。
第二に、「大学合格実績」または「主な進学・就職先」も見てください。実は、「大学合格実績」を掲載している高校と「主な進学・就職先」を掲載している高校に分かれています。半数程度以上の生徒が進学している高校かそうでないかで分かれているのです。高校は高校卒業後の進路を念頭において選ぶべきだということになるのではないでしょうか。大学進学率も大切ですが、国公立大学やいわゆる早慶上理(早稲田・慶応・上智・東京理科)やGMARCH(学習院・明治・青山・立教・法政・中央)、日東駒専(日本・東洋・駒沢・専修)や大東亜帝国(大東文化・東海・亜細亜・帝京・国士館)といった有名私大にどのくらい合格実績があるのかも進学を希望するならチェックしておきましょう。進学先については巻末の「大学合格者数高校別一覧」も参考になります。
第三に、巻末の方にある「各高校別大学・短大指定校推薦一覧」も見てください。これは私立大学進学者のうち半分が推薦利用者だという現状を踏まえての提案です。少子化が止まらない状況ですから、私立大学としても「なるべく優秀な学生を早期に確保したい」という思惑が年々強くなっているためだと考えられます。また、国公立大学にも公募推薦やAO入試を採用しているところも多数存在します。進学先の高校を選ぶ段階で大学の学部学科まで考えられていることはまれかもしれませんが、進学先を考える参考情報にはなるのではないでしょうか。また、推薦を利用して大学進学を考える場合、評定平均値を上げるために敢えて余裕を持った高校進学先選びをすることも選択肢に入ってきます。この辺りも高校卒業後の進路を踏まえて考えられればなお良いかと思います。

進路について早めに考える

高校受験での志望校決定も自分の希望する進路に沿って考えるべきですから、早いうちから自分の将来について考えることが必要です。コロナ禍が収束するかどうかにもよりますが、私立高校は昨年度も分散してのオープンスクールなどを行っています。今後は一般公開の行事がさらに増えることに期待したいと思います。ぜひ、体育祭や文化祭が一般公開されましたら、受験生を含めご家族で訪問していただくことをお勧めします。なぜなら生の在校生の姿を見ることができるからです。受験生としても合格した自分の姿を想像しやすくなるのではないでしょうか。合格した後のイメージをより具体的に持てるかどうかは非常に重要なポイントです。合格後の高校の制服を着て、高校生活を送る自分の姿がイメージできている受験生は頑張って受験勉強に励むことができます。具体的なイメージを持つためにも志望校には足を運んで、実際の在校生の姿を見るようにしてみましょう。

まとめ

茨城県では、通学時間や実力相応校から考えるとかなり現実的な選択肢が限られているのが現状です。しかし、消去法で選ぶのではなく、あくまでも自分の意志と将来の進路から積極的な受験校選択をしましょう。どの高校を選んでも100%楽しいということは考えにくいと思います。受験生が自分自身で選んだ高校であれば大変なことも受け入れて前に進めると思います。ぜひ自分の目で受験校を選んでください。

 慶伸塾では、全ての学校さんではありませんが私立の学校の入試広報の先生方と連絡をつけることができるため、単願推薦や、個別の学校見学などのご相談も受け付けております。また、中学校の進路指導では安全校を勧められるケースが目立っておりますが、模擬試験の結果などをもとに、チャレンジ校などに対する積極的な受験についても応援する立場でご相談を受けております。中学3年生になられた生徒さんにはぜひ夏期講習前のご入会をお勧めしております。まずは学習相談・体験授業からご検討ください。(TEL:0297-84-1570)今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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