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模擬試験の過去問の活用
目次
- ○ 模擬試験の過去問
- ○ 時期に合わせて実施可能
- ○ データも活用可能
- ○ 茨城県立入試の特徴
- ○ まとめ
模擬試験の過去問
夏期講習も終わり、一段落したところです。今回は模試過去問の活用の活用についてお話しします。
中学受験は首都圏もし(しゅともし)、高校受験(茨城県)は茨城統一テスト、大学受験であれば河合塾の黒本(共通テスト総合問題集)など、模擬試験の過去問というものが販売されています。こういった模擬試験の過去問は本格的な過去問演習に入る前に活用できます。
時期に合わせて実施可能
今回は茨城統一テストの過去問の活用についてお話しします。茨城統一テストの過去問は茨城統一テスト協議会のサイトにて販売されています。全部で7回分の模擬試験の過去問が収録されています。この7回分の模擬試験の過去問は実施時期が異なる7回分ですから、もちろん時期に合わせて取り組むことが出来ます。例えば9月ですとまだ全ての単元の学習が終わっていませんが、第4回までの模擬試験であれば取り組むことが出来ます。過去問は全ての単元が入っていますから、単元ごとの学習が終わるまでは取り組むことが難しいですが、模擬試験の過去問であれば自分の学習の進行状況に合わせて解くことが出来ます。
データも活用可能
模擬試験の過去問だけが収録されているわけではありません。各小問の正答率や偏差値換算表、各高校の合格の目安(偏差値)も掲載されています。ここで大事なのが正答率です。模擬試験の成績表にも小問ごとの正答率が掲載されています。自分が間違えた、またはわからなかった問題の正答率が何パーセントなのかということに注目しましょう。実はトップ高(土浦一高)などでも取るべき正答率は30%程度以上の問題だけでも十分です。間違えた問題が正答率20%以下の問題であればそれほど気にする必要はありません。
茨城県立入試の特徴
今春の県立入試は記述全廃という異常な状態でしたが、来年は記述問題を復活させるそうです。ここ数年は出題傾向が安定しないまま来ています。科目別平均点には特徴があります。令和3・4年度実施状況報告書から科目別平均点を表にしてみます。
まず数学が突出して低いことが特徴としてあげられます。国語が最も高く、つぎに社会、そして理科・英語(理科と英語は令和3・4年度で順位が逆転)そして数学が最も低いという傾向があります。これは過去問演習をするようになってから意識しても遅くありませんが、どの科目で何点得点して合格点をクリアするのかということをある程度考えておくことが大切です。その際に数学で高得点を取ることを想定するのは難しく、危険性が高いことがおわかりいただけると思います。同じ偏差値で得点を見てみても偏差値50で国語:65点、社会:54点、数学46点、理科:59点、英語:61点(令和3年度第8回茨城統一テストより)と同じような結果が見て取れます。
まとめ
慶伸塾では、模擬試験の過去問を中3のみなさんに自習時に取り組むようおすすめしています。また、模擬試験と県立入試のデータを分析して指導に役立てています。受験生には科目別の目標点を設定し、そのために必要な正答率帯の問題を中心に指導しています。個別指導のデメリットには全科目の指導が受けられないこと、クラス授業に比べて授業時間が短いことが挙げられます。しかし、必要なレベルの問題に絞って指導をすることでそのデメリットの一つ・授業時間が短いことを克服することが出来ます。全科目の指導が受けられないことは、クラス授業で行う講座でカバーすることが出来ます。クラス授業は9月下旬~10月下旬の5週にわたって行う実力試験対策講座と、1月中旬から2月下旬に行う公立高校対策講座の2回を予定しています。さらに、過去問指導を前に講師研修も行い、各生徒さんに必要なレベル、つまり差がつく問題を重点的に指導するよう努めています。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。体験授業・学習相談などは引き続き TEL:0297-84-1570で受け付けております。
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